スケートボードで大事な要素の一つはスタイルです。
スタイルは、人それぞれ違って「かっこいい」とか「玄人受けする技のチョイス」とかいろんなスタイルがあります。
プロスケーターを分析したら、スタイルを出すにはどうしたらいいか参考になる動画を見つけたので紹介します。
スタイルが出ているスケーターを分析してみる
スタイルを見せるのにもいろいろなものがあります。ここでは、どんなスケータがスタイルが出やすいかを見ていきたいと思います。Quim Cardonaが渋い滑りなので見てください。
彼は、1990年代後半〜2000年前半に特にメディアに出ていたプロスケーターです。玄人受けするスタイルなのですが、、
このビデオパートの彼の滑りを一つずつ分析してみました。スタイルが出やすい箇所がいくつかありました。
プッシュ
彼のプッシュは、ちょっと人と変わっていて腕を大きく前に降り出して、左足は、プッシュをしてからすぐボードに乗せずにしばらく蹴り出したままの時があります。
- プッシュの余韻を残している
- トリックをする前のプッシュが独特
トリックをする前のプッシュとトリックがリズムが出ていてスタイルになっています。
トリックをする前の構え
トリックをする前は、腕を若干広げて構えてからアプローチしているのが分かります。人ぞれぞれトリックをする前のタイミングの取り方が違います。これは、個人の癖みたいなものなのでスタイルとして出やすいです。例えば、
- トリックをする前にスタンスを確認する為にボードをグリグリする人
- トリックをする前に深くしゃがむ人
などなど、ビデオで見るプロスケーターや周りのスケーターの中にも癖が強い人がいると思います。
トリック中のバランスの取り方
トリック中のバランスの取り方が独特なのでスタイルが出ています。動画では、ちょうど1分13秒あたりのカーブで50-50をしているの時のバランスの取り方が分かりやすいと思います。
左手の上げ具合がスタイル出てます。バランスを取る両腕の開き具合がスタイルになっています。
メイクした後の余韻
トリックをメイクした後の余韻がスタイルを出しています。トリックの着地の姿勢が手を開きながらうまくバランスをとっているものや、上体をかがめながらメイクしているのもあります。着地の時のバランスの取り方も人それぞれ違うのでスタイルが出やすいポイントです。
- プッシュ
- トリックをする前の構え
- トリック中のバランスの取り方
- メイクした後の余韻
トリックを使う場所でスタイルをだす
スタイルは、体の動きだけではなくどのトリックをどこで使うかによっても出すことができます。例えば、生きる伝説のTom Penny。彼のスタイルで特徴的なのが、難しい技をとてもナチュラルにメイクが出来ることです。
言わずと知れたフリップマスターの彼は、自分の得意なフリップ系のトリックをどこでやれば一番気持ちいいかを知っています。フリップ系のトリックをするなら彼は、
- 高く飛ぶことが出来る場所
- 綺麗にフリップが回せる場所
でトリックをしています。この動画だと序盤のバンクでシフティーフリップしてますね。
バンクを使えば、彼の得意なフリップで高く飛ぶことが出来るのでスタイルをより強いインパクトで魅せることができます。さらにバンクを使うことで滞空時間を長くなり、綺麗なフリップをより長くスタイルを出せるのです。
トリックの組み合わせでスタイルをだす
ベーシックトリックを組み合わせるだけでもスタイルを出すことは出来ます。
ポイントは、自分の得意なトリックをどこで組み合わせるかです。同じトリックを連続してやるだけでもスタイルになる見本があるのでみて下さい。
オーリーマスター、Keith Hufnagelです。
彼の代名詞でもあるオーリーを惜しげも無く、いろんな場所でメイクしています。オーリーを連続してる場面もあります。これが彼のスタイルです。
自分の得意なトリックを連続してやったり、いろんなトリックとオーリーを組み合わせています。ラインの組み合わせの中心にあるのは、彼の得意なオーリーです。
オーリーというベーシックトリックを組み合わせてスタイルが出せているプロスケーターは、彼以外いません。ベーシックトリックも極めれば、スタイルが出せるのがスケートボードの魅力の1つです。
好きなトリックをとことんこだわる
スケートボードでその時の流行りのトリックとかありますが、流行りよりも自分がメイクして気持ちがいい、好きなトリックをとことんこだわってやるのがいいと思います。
今回紹介したQuim Cardonaは、今流行りの複合トリックなんかは恐らくできないと思います。なぜなら彼は、そんなトリックはやりたくないからです。Keith Hufnagelもトリッキーな複合トリックは、やらないでしょう。なぜならオーリーが好きだからです。彼らは、自分の好きなトリックを何回も繰り返して納得いくまでこだわり抜いたと思います。それが彼らのスタイルです。例えば、オーリーしか出来なくてもそれをどうやるかでスタイルが出るのです。