オーリーのやり方を細かく解説します。
上達のヒントにしてください。
オーリーについて知って欲しい4つのこと
オーリーについて知って欲しいことを4つまとめました。
- オーリーが全てのトリックの土台
- オーリーが最大の壁
- オーリーができるとスケボーが楽しくなる
- オーリーは誰でもできる
オーリーは、スケートボードを初めて最初にぶち当たる壁です。スケートボードを辞める人の大半がオーリで挫折します。
オーリーができるまで時間がかかりますが、練習すれば誰でもできるようになります。
オーリーをはじめにマスターしたほうが良い理由
オーリーは、習得するまでに時間と根気がいるトリックなので途中で諦めてしまい、オーリーが中途半端なまま他のトリックをやりがちです。
でもそれは、デメリットでしかありません。
オーリーをはじめにマスターした方が良い3つの理由があります。
フリップ系の完成度が低くなる
基礎のオーリがしっかりできないとフリップ系のトリックをマスターすることが難しくなります。
フリップ系のトリックをするときは、必ず一瞬だけオーリーをします。
これをオーリー足といいます。
オーリー足ができないままフリップを練習すると、
- 前足が綺麗にきれに蹴れなくなる
- 重心がうまく取れなくなる
- 変な癖がつきやすくなる
- 見た目がぎこちなく見える
などが出てきます。
重心のとり方やトリックでの体の動かし方は、すべてオーリーを練習して身につけることができるからです。
トリックの高さがだしづらくなる
オーリーができないとデッキを胸に引っ張り上げる感覚がつかめないので、高さのあるトリックができなくなります。
オーリーで高さを出すことができれば、他のトリックも自然と高さのあるトリックになります。
オーリーのスタンス
オーリーのスタンスは、下記の3点に気をつけてください。
- スタンスは広めの方が安定する
- 前足はデッキ全体に重心をかける
- 後ろ足は親指に意識を集中させる
前足
前足は、デッキ全体に重心を置くようにします。つま先に重心をかけすぎるとデッキに小指を引っ掛けづらくなるので、うまくオーリー足ができなくなります。
後ろ足
後ろ足は、テールの真ん中に親指がくるように置きます。テールを弾くときは、親指に一点集中させて素早くやるとふわっとしたオーリーがしやすくなります。
オーリーの練習をはじめたばかりの頃は、スタンスを広めにした方が安定してテールも叩きやすいです。
はじめてのオーリー練習ステップ3つ
オーリーを最初にマスターする事が他のトリックをマスターする1番の近道です。
なぜならオーリーをする感覚が全てのトリックに繋がっているからです。
オーリーをマスターする為の3つのステップを紹介します。
①止まったままオーリーをする
まずは、オーリーのタイミングを掴むことからはじめます。
不安な場合は、下記の方法を試してみて下さい。
- 怖かったら片足だけで着地してみる
- フェンスにつかまってやる
初めはボードに乗ることにあまり慣れていないので、オーリーをする前にバランスが崩れやすいです。何かにつかまりながら練習すると慣れてきます。
②ゆっくり進みながらオーリーをする
オーリーをしてデッキの上でバランスが取れるようになったら、進みながらオーリーをしていきます。
はじめは怖いですが、すごくゆっくりでもいいのでとにかく進みながらやるのがポイントです。
オーリーのタイミングが掴めているのに、いつまでも止まりながら練習するのはもったいないです。
進みながらと止まってやるオーリーとでは、重心の取り方が全然違うからです。
なのでゆっくりでもいいので進みながらオーリーをするのに慣れていってください。
③テールを浮かせるようにする
進みながらオーリーするのに慣れたらテールを浮かすように心がけます。
このステップでポイントになるのが下記です。
- 少しでもテールを浮かせるようにする
- デッキが斜めに浮いてもいい
- 浮くようになるまで時間がかかる
誰でも最初は、オーリーをしてもデッキが平行になりません。
デッキが斜めに浮いてもいいので、少しでもテールが浮くように練習するとだんだん高さが出てきます。
わたしがオーリーをはじめた頃、テールを浮かすまでが一番しんどかったです。
何度も何度も繰り返してもなかなかテールが浮かばなかったのを覚えています。
スケートボードをはじめて、途中で諦めてしまうのがこのステップです。
どうしてもできる気がしないなら、スケートボードができない上達しない上手くならないときのスランプ脱出方法を参考にしてみてください。
テールを浮かすのは、毎日練習を1~2時間やり続けても3か月〜半年はかかると思います。
でもやり続ければ、必ずテールが少しずつ浮いてくるようになります。
テールを浮かせるための3つのポイントを参考にしてください。
- 前足の重心は足の裏全体にかける
前述しましたが、大事なので繰り返します。前足の重心がつま先やカカトにかたよっていると小指をデッキに引っ掛けずらくなります。オーリーする時は足の裏全体にベッタリと重心をかけてください。
- 跳ぶ時は上体を下げないで足を上げる
テールを浮かすことに意識しすぎて上体を下げて猫背のようにオーリーしてしまうことがあるので膝を少しでもお腹にもってくるように上体を起こしてやると高さのあるオーリーがやりやすくなります。もも上げ腹筋のイメージです。
- テールを叩いたらしっかり前足を上げる
よくやってしまうのが、ふわっと浮かずにノーズから着地してしまうことです。これは前足をしっかり上げないでテールを浮かそうとするので起こります。テールを叩いたら前足をしっかり上げれば大丈夫です。
綺麗にふわっとオーリーできるようにする
デッキが斜めでもテールが浮くようになったら、小指で引っ掛ける感覚を掴めてきていると思います。
そしたらオーリーの最終段階です。
綺麗にオーリーができるように練習します。
綺麗なオーリーとは、デッキが地面と平行になるようにふわっと飛ぶことです。
「綺麗にオーリーができる=正しくオーリーができている」という事なので、練習していくうちに高さのあるオーリーができるようになります。
綺麗にオーリーするポイントは、下記の3つです。
- 重心は若干前足に置く
前足6、後ろ足4くらいに重心を置くとオーリーをしやすくなります。重心が後ろ過ぎるとテールを叩いてから後ろ足を上げづらくなり、デッキを平行に浮かすことができません。テールを叩いた瞬間に上体が後ろに反り返って転倒するリスクもあります。あまり前のめりになってもテールを叩きづらいので、「気持ち前足重心」だとやりやすいです。
- テールを蹴るのとほぼ同じタイミングで前足を擦り上げる
初めは擦り上げるのが難しいので、スタンスを広めにとって前足の小指で擦り上げる感覚を掴んでいって下さい。慣れてきたら前足の小指に引っ掛けたらノーズを進行方向にクイっと押して地面とデッキを平行するイメージです。高さのピークでテールがノーズより浮いた状態になります。
- 力は入れすぎず、抜き過ぎず
高さを出すには、テールを弾いた時のデッキのしなりを使います。(分かりづらいかもしれませんが、バネでビヨーンと飛ぶイメージです。)力を入れ過ぎるとデッキのしなりを殺してしまうので、リラックスして練習してください。
はじめのうちは、しなりの感覚がわかりづらいと思うので、気にせずに練習してください。徐々に感覚が身についてきます。
オーリー動画でイメージをつかむ
わたしのオーリーで恐縮ですが、少しでもイメージになればと思います。
あまり長ったらしく語るのが得意ではないので、タイミングを掴むイメージがしやすいように連続でひたすらオーリーしてみました。
オーリーは、わたしでもできるので必ずマスターできます。
自分のオーリーを確認して進化させる
自分で納得のいくオーリーができているかをチェックして自分の理想のオーリーへ進化させていきます。
①スマホでオーリーを録画する
たまに自分がどんなオーリーをしているか確認しながらやると、客観的に見れます。
自分では気づかなかった動きの癖が分かったりするので、都度修正しましょう。
わたしは、トリックの練習をするときにたまに録画しますが、練習しはじめの録画映像を見ると、動きのぎこちなさに絶望することがあります。
最初は、誰でも初心者なのでめげずに練習しましょう!
②着地の気持ちよさ
綺麗にオーリーができると着地の時に足の裏に伝わる衝撃が気持ちいいです。
理想の着地
- 足は外側の両ビスの上
- 重心は真ん中
綺麗にオーリーができると、着地の時のパチンと乾いた音がとても気持ちいいです。
後ろ足がテールに乗ったままの着地を繰り返すとデッキが折れやすくなります。
オーリーはじめたての頃のわたしは、テールの上で着地を繰り返して何本もデッキを折りました。
③スケシューの同じ部分だけ擦れてくる
前足で正しくオーリができていると、スケシューの小指あたりだけが擦れてきます。
小指より後ろの部分やかかとが擦れているなら正しく前足がオーリーできていないので、オーリーする時に意識して小指あたりを擦るように心がけてください。
オーリーはやれば絶対に出来るようになる
テールが徐々に浮きはじめて、空き缶を飛び越えるのも精一杯だったのが徐々に成長してコーンを飛べるようになっていきます。
毎日の練習が難しいなら最低でも週にトータル5時間くらい練習すると成長するスピードが早くなります。オーリーはやれば絶対にできるようになりますが、それに必要なのは継続と練習量です。
続けていけば突然コツや感覚が分かるようになることがあります。
でも、どのタイミングでそれが出るのか分かりません。体に感覚を染み込ませる為に練習を続けてたまに立ち止まってこの記事を参考にしてくれればと思います。
今までのオーリーをマスターするコツやステップをまとめました。
- 他のトリックよりまず、オーリーを最初にマスターする
- まずは、止まって練習
- 次にゆっくり進んで練習
- テールを浮かす
- 最後に綺麗にふわっとオーリーできるようにする
- 自分の理想のオーリーに進化させる
- 継続して練習する
まとめ|オーリーは練習したもん勝ち
オーリーの解説をしているいろんな動画もあります。
でも動画を観ているだけでは、上手くなりません。
- オーリーが最大の壁
- オーリーをマスターする最短ルートは地道な反復練習
- オーリーは誰でもできる
わたしはセンスがないので、オーリーができるまでに時間がかかりました。
でもオーリーができるようになれば、他のトリックはオーリーの応用です。
スケートボードは、1つのトリックをマスターするのに1ヶ月や2ヶ月繰り返し練習してやっとできるようになることがザラです。
個人差はありますが、何年もかかってやっとできるようになるトリックもあります。今のを聞いたら、「スケートボードってめんどくさい」って思うかもしれません。
スケートボードは、トリックをメイクした瞬間が一番の喜びです。
壁が高いほど喜びも大きくなります。その喜びを自分だけでなく、仲間と分かち合う事も出来る素晴らしさがスケートボードにはあります。是非その喜びを味わって欲しいです。
今が正念場なので、あきらめないで下さい。
やり続ければ必ず結果が出るのがオーリーです。