サクッとできたら気持ちよくて、カッコイイのがトレフリップ。
見た目が派手で独特の動きなので、スタイルが出やすいトリックです。
わたしがトレフリップの練習で悩んだのが、
- テールの蹴り方がわからない
- 前足のフリップの入れ方がわからない
- 全体的な動作が分からない
という点です。上記3点をできるだけわかりやすく解説していきます。
スタンスと重心と目線
ヒールフリップやハードフリップと同じで専用のスタンスです。
- 前足は、フリップより斜めに角度をつける
- 後ろ足は、デッキから親指の第一関節がはみ出す程度におく
トレフリップのスタンスで重要なのは、後ろ足の置き方です。
あまりデッキから足がはみ出すとデッキにうまく力を伝えることができないので、親指の第一関節くらいまで出すようにした方がうまく蹴れます。
はみ出しても親指の付け根くらいまでにした方がいいです。
重心と目線
- 重心 前足6後足4
- 目線 斜め前(ノーズ側のビスあたりを見る)
トレフリップを練習する方は基礎はバッチリ出来ていると思うのでオーリーやフリップの時と一緒の重心でOKです。
オーリーが心配な方は、オーリーをマスターする4つのステップとポイントを参考にしてください。
トレフリップの蹴り方と重心と目線
トレフリップの全体の動かし方を解説します。参考にしてみてください。
前足の蹴り方
前足は、あまりフリップを入れることを意識し過ぎないようにしてください。
フリップを入れるというよりは、ボードの反発を押さえるイメージです。
軽くつま先でチョンとスナップを入れてやる程度でフリップ回転が入ります。
意識しすぎると前足にデッキが引っかかりすぎるので、回転の邪魔にならないように軽くスナップを利かす感じです。
大げさに言うと、前足は形だけフリップの動きをすれば自然にフリップ回転が入ります。
後ろ足の蹴り方
トレフリップは、後ろ足の蹴り方がポイントです。
後ろ足の蹴り方は、人それぞれ違います。
蹴り方は大きく分けて2種類
- しゃくりながら前方に蹴る
- 進行方向と逆方向に蹴る
私の場合は、進行方向とは、逆方向に蹴るイメージです。
あくまで、イメージです。頭の中ではボードを1回転させる意識があるので、逆方向にけるイメージでも実際は、背中側に蹴っています。
後ろ足は親指に一点集中
後ろ足でデッキを蹴るときは、意識を親指に一点集中させて蹴ってください。気持ちつま先を上げて蹴ると回転がスムーズになります。
トレフリップのはじめ方3つのステップ
トレフリップをいきなり本気で乗りにいくのが怖い方もいると思うので徐々に慣らしていきましょう。3つのステップで怖さを緩和していきましょう!
【ステップ①】後ろ足だけで回してみる
後ろ足だけで1回転まわす練習をします。
最初は、1回転しないと思いますが、とりあえずイメージを掴むのが目的なので、あまり気にせず感覚を体になじませるつもりでトライしてください。
トレフリップのスタンスは、独特なので、はじめは窮屈に感じるかもしれません。
練習するうちに徐々に慣れてくるので心配いりません。
【ステップ②】前足でフリップを入れてみる
後ろ足だけで回す感覚がわかってきたら、フリップも入れてみてください。
無理にデッキに乗りにいこうとせずにデッキにフリップ回転がかかるようにやるのがポイントです。
【ステップ③】掴まりながら乗ってみる
フェンスや壁に掴まったまま両足で乗る感覚を覚えてください。
あまり掴まりながらやりすぎないように注意してください。
いつまでも掴まったままやるのに慣れすぎると、トレフリップのクイックなデッキの回転に体が対応できなくなります。
トレフリップをマジで乗りにいく
先ほどの3つのステップでトレフリップの大体の感覚はわかったと思うので、片足だけでもトレフリップの回転ができるようになったら、次はマジで乗りにいってみてください。
はじめは、トレフリップの独特のスタンスでバランスを取るのが難しいですが慣れてきます。
マジで乗りにいっても裏乗りすることがほとんどですが、めげずに根気よく続けることがメイクへの最善策です。
- 怖くてもマジで乗りにいく
最初は怖いですが、いつまでもマジで乗りにいかないと、重心の取り方や蹴りの感覚が掴めないので勇気を持って乗りにいってください。1度やってしまえば、怖さが無くなります。
- 力を入れすぎない
デッキを回すことを意識して力を入れすぎること、余計に回らなくなるのでリラックスしてやったほうがデッキが回ってくれます。力は入れすぎず、抜きすぎずです。
トレフリップで行き詰まったときの対処方法
練習してもなかなかできる気がしないと感じることがあります。
どうしてもうまくいかない時は、スケートボードができない上達しない上手くならないときのスランプ脱出方法を参考にしてみて下さい。
わたしの場合は、フリップの回転を意識しすぎて、前足の蹴り方がうまくできませんでした。何回もDVDでプロスケーターのトレフリップを見て同じ動きができるようにイメージしながら繰り返し練習を重ねました。
わたしが実践した対処方法
- 自分がやりたいと思うプロスケーターのトレフリップを探す
- 理想のトレフリップを目に焼き付ける
- 理想のトレフリップをイメージして何度も練習する
- だんだんトレフリップの動きができるようになってくる
以上のような感じで繰り返し練習しました。
トレフリップは、人によって後ろ足の蹴り方が大きく違います。
トレフリップの動きの違い
- 控えめな動きでナチュラルなトレフリップ
- 前足を素早く前方に蹴り抜くトレフリップ
- 後ろ足を前方にしゃくるトレフリップ
自分の理想のトレフリップをイメージしながら練習するとどこが悪いのかも分かりやすくなります。
トレフリップでよくある失敗の原因と対策
はじめはデッキが後ろにいってしまったり、うまく回せなかったりします。
練習していく中で下記のようなケースに悩んだら参考にしてみてください。
デッキの裏に乗ってしまう
- 前足を蹴るタイミングが遅い
前足は、後ろ足で蹴ったボードの回転の邪魔にならないように素早く蹴り抜いてください。極端に言えば、ボードに触れずにフリップを入れるような感じです。エアーフリップをする感覚です。
- 力が入り過ぎている
後ろ足で1回転させようと意識し過ぎて力が入り過ぎるとうまくボードが回ってくれません。トレフリップで大事なのは、一瞬の爆発力です。
着地で足が閉じてしまう
- 後ろに重心をかけ過ぎている
ボードを1回転させようと無意識のうちに重心が後ろ足にかかると前足がうまく前方へ蹴れなくなります。
- 後ろ足に意識がいき過ぎている
トレフリップは、後ろ足の蹴り方がとても重要です。でも前足をおろそかにしても両足が閉じたまま着地してしまいます。両足が閉じたままだと着地でバランスが崩れてコケやすくなります。また、デッキの真ん中に着地すると、デッキに負荷がかかって折れやすくなります。
前足のうまく蹴れない
- 後ろ足で蹴るのが遅い
フリップを入れようとする意識が強いと後ろ足の動きが遅れます。そうするとフリップがうまくはいりません。素早く後ろ足でデッキを1回転させれば、意識することなくフリップもはいりやすくなります。
- 前足を意識しすぎている
トレフリップで大事なのは、前足よりも後ろ足です。なぜなら後ろ足の動きが決まれば前足の動きが決まるからです。
トレフリップは一瞬の爆発力を後ろ足にこめる
トレフリップで一番大事なのは、一瞬だけ爆発的に素早く後ろ足を蹴ることです。
後ろ足の親指に一点集中させて一瞬だけ爆発的にデッキを蹴ってください。
トレフリップは回しやすいツボがある
デッキにはトレフリップがしやすいツボがあります。
これは、感覚なので人によってツボの位置が若干違うかもしれません。
練習を続けると必ずあるタイミングでツボがわかるようになってきます。
ツボがわかとデッキを蹴った瞬間にトレフリップがメイクできるかできないかわかるようになります。
まとめ
わたしの場合は、前足の蹴り方がうまくできずにメイクできるようになるまで半年かかりましたが繰り返し練習していくうちに突然メイクできるようになりました。
スケーターあるあるですが、できないトリックを何度も練習していくと突然メイクできることがあります。
トレフリップの動きは、個人差があるので参考になるかわかりませんが、少しでもヒントになったことがあれば嬉しく思います。