30代に入ってからは、スケートする前に必ずストレッチしてます。
アキレス腱や足首をグリグリ回して入念に伸ばしたらケガしにくくなる。
でもこれ実は、間違った習慣でした。
スケート前のストレッチがなぜ危険なのか?とスケートする前の体のほぐし方とスケートをした後の体のアフターケアを紹介します。
「ケガをしにくい」「疲れを貯めづらい」体作りのにお役立てください。
まずは、ストレッチの種類を知っておく必要があります。
ストレッチの種類3つ
ストレッチは、主に3つの種類に分類されます。
ストレッチの種類
- スタティステックストレッチ
反動をつけずにゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチです。15〜60秒間徐々に筋肉を伸ばしていきます。静的ストレッチとも呼ばれています。
- バイスティックストレッチ
反動をつけて筋肉を伸ばすストレッチです。スタティステックストレッチの逆バージョンです。
- ダイナミックストレッチ
動きながらやるストレッチです。ラジオ体操やブラジル体操なんかがこの部類に入ります。
スポーツメーカー、ナイキのオレゴンプロジェクトというマラソン選手の強化プロジェクトの元コーチ、マグネス氏によれば、
(ストレッチは成績向上につながる?)いいえ、逆に害があります。短距離から長距離まで、多くの研究がパフォーマンスを下げることを裏付けています。どうしてかって?それは神経筋回りで起きる現象が主因なのですが、静的ストレッチにより筋動員低下・筋系の剛性低下が見られ、その結果ランニング中における弾性エネルギーが低下するのです。
出典:The Science of Running –Common Misconceptions in Running
スケートボードをする前にスタティックストレッチをする事はデメリットです。体が伸びきった状態だと神経細胞が活動しにくいらしいのです。なのでスケートボードで大事な瞬発的な動きがだしづらくなります。
体を動かす前に良いダイナミックストレッチ
体を動かす前にするストレッチで良いのがダイナミックストレッチです。
スケートボードをする前にストレッチをする目的は、体をほぐして本番の運動の準備をすることです。ウォーミングアップの事です。
運動する前は、筋肉は冷たく固まっているので、いきなり伸ばしたら痛めやすい状態です。なので、温めて柔らかくしてやる必要があります。
ウォーミングアップは、お餅に例えるとわかりやすいです。お餅は、冷たいままだと固くて伸びないですが、温めるとビヨーンと伸びます。人間の筋肉も冷たいと固くて伸びない為、すぐ切れやすい(ケガしやすい)です。温めるとほぐれて伸びやすくなります。そうすると柔らかい(怪我しにくい)筋肉になります。
ダイナミックストレッチのメリット
ダイナミックストレッチは、動きながらやるストレッチです。
ダイナミックストレッチを運動前にやるといい理由が2つあります。
- 動きながらやるから筋肉が温まる
- 自分で無理なく動かすから筋肉を痛めにくい
上記の理由から運動前にするストレッチは、動きながらできるダイナミックストレッチがオススメです。
この方法は、ウォーミングアップという言葉がちょうどピッタリくるワードだと思います。
ダイナミックストレッチのやり方
ダイナミックストレッチというだけあって激しいストレッチをする感じがしますが、軽く動いてやるストレッチです。
やり方は本やネットでいろいろ紹介されていますが、スキップやスクワットなど体を温めてほぐすことができるものであれば、自分に合ったものにすればいいと思います。
運動前のストレッチで最適なのは、ダイナミックストレッチすなわちウォーミングアップということがわかりました。
では、残り2つのストレッチはいつやればいいのか?スケートが終わった後はストレッチをすべきか?が気になります。
調べていくとスケートした後の体の筋肉はどのような状態なのか知れば、おのずと効果のあるストレッチが分かりました。
スケートした後に最適なストレッチ
スケートボードのみならず運動後は、筋肉は、運動の負担によって固まって傷ついています。これが筋肉痛となります。
しかも筋肉に疲労物質が溜まった状態です。この主が乳酸です。筋肉が固まった状態だと血流が悪いため疲労物質をうまく除去することができません。
なので、スケートした後は、スタティックストレッチをすることが疲労回復に効果的です。
スタティックストレッチでゆっくりと筋肉を伸ばすことで血流が良くなり乳酸の排出がスムーズになって疲労回復が早くなります。体を伸ばす時は、ゆっくりと深呼吸をしながらやるとリラックス効果もあるのでまさにスケートボードをした後のアフターケアに最適です。
滑る前にアキレス腱や足首をグリグリ回すのは、滑り終わってからやるべきストレッチです。
運動後のおすすめアフターケア3つ
- クールダウン
激しいスケートをした後は、軽めの動きをすることで体が整います。リラックス効果もあるのでオススメ。
- アイシング
アイスノンや凍らせたペットボトルで火照った体を冷やすと良いです。一度血管を縮めてやることで血流が良くなり疲れが取れやすいです。特に夏場は、気持ちいいです。
- マッサージ
風呂場で太ももやふくらはぎを自分でマッサージすると、翌日に疲労が残りにくいです。溜まった老廃物を流すイメージで入念に指圧すると体が軽くなります。
オススメのアフターケアをピックアップしました。30代になってからは、次の日にいかに疲れを残さないようにするかが大事に思うので参考にしてみてください。
スタティステックストレッチのやり方のコツ
スタティステックストレッチをするときの意識したいコツがあります。以外と見落としがちなポイントやついやっちゃうのもあるのでみてください。
反動をつけずにやる
しっかりと伸ばすのが大事です。反動を使うことで伸びるのは伸びますが、反動をつけた一瞬しか伸びていないのでダメです。アキレス腱とか伸ばすときについついやっちゃってました。次回からは気をつけます!スケートの後は、ゆっくりとストレッチです。
無理して伸ばさない
無理して伸ばすと違う部分に力が入ってしまってちゃんと筋肉が伸びません。痛ければ痛いほど伸ばした方が良いわけでもありません。痛いと余計な力が入ってしまって、きちんと伸ばすことができなくなります。
人と競わない
どれだけ柔らかいか友達と競ってませんか?それダメです。わたしも娘と勝負してました。反省点です。
バリスティックストレッチはやるべき?
最後に残ったバリスティックストレッチ。結論としては、ストレッチのやり方が良くないので、やらない方がいいです。
先述したとおり、バリスティックストレッチは、反動をつけてやるストレッチです。無理に反動をつけて体を伸ばすと筋肉を痛めてしまう恐れがあります。
昔は、広く取り入れられたバリスティックストレッチですが、いろんな検証がされた結果、現代では、あまりストレッチとして適してないとの見解が多いようです。
ストレッチを使い分ければ、スケートボードが楽しくなる
ストレッチをすれば、柔軟になりケガの予防につながります。疲れた体をストレッチでケアすれば、次の日だってフルパワーでスケートボードできちゃいます。
- スケートする前は、ダイナミックストレッチでウォームアップ
- スケートした後は、スタティックストレッチでリラックス
- バリスティックストレッチは、しないほうがいい